俺はもっと飛ばしたいんじゃ〜!!
バトルバクレイド
■○■■■■■ バトルバクレイド ■■■■■○■
ライジング
RIZING
エイティング
EIGHTING
BATTLE BAKRAID 業務用
ARCADE

(1999年11月4日開業)

バトルバクレイド

ジャンル 縦シュー
メディア アーケード
メーカー ライジング/エイティング
発売年 1999
進行度 中級ノーコンティニュークリア /上級5面ボスまで
概要 難度が3段階+αから選べます。 中級はかなり優し目。 上級が本来の難度ではないかと思います。 基本的に爽快感の高いゲームだと思いますが、中途半端なガレッガイズムがそれを邪魔しているかも。 あとは素晴らしい音楽と(ある意味)素晴らしいグラフィックの格差に悶絶すること請け合い? 1999の数字がちょっとだけ眩しいかも??

ライジング/エイティングの最新作!(当時)

ライジング/エイティングとくりゃ、今じゃ代表的なシューティングメーカーあるね。 アーケード(少なくとも自社ブランドでは)第一号「魔法大作戦」から一部のゲーマーの注目を集め始め、2作目「疾風魔法大作戦」はちょっとコケたみたいだったけれども、3作目「バトルガレッガ」では超美麗なグラフィック&細かい表現とマニアックなゲーム内容で金字塔を打ち立て(!)、その後も「そうきゅうぐれんたい」(やはり漢字失念残念無念)や「バトライダー」といったシューティングを発表し続け、今日の注目を得るに至っているわけあるね。
そしてバトライダー(またはガレッガ)以来、次の作品はまだかと皆が待ち望んでいたところに現れたのが、今回紹介する「バトル漠零度」…じゃなかった(なんちゅー変換するね、めっ!)、「バトルバクレイド」(以下バクレイド)あるね。
ライジング(エイティング?)のホームページで情報を見付けたときは喜んだね。 なんたってあのライジング/エイティングのシューティングの最新作が出るんだからね。 しかも今回は、あの「バトルガレッガ」の最新作ときたもんだ。 バトルシリーズ最新作(バトライダーもある意味バトルシリーズかな)。 いやがおうにも期待が高まります。
そんなこんなで、バクレイドはいよいよゲーセンレビュー! 何か、ゲームショーに出されてたバージョンがかなりいかれぽんちだったとの話も耳にしたけど、天下のライジング/エイティングシューだもの、そんなのデマに決まってるわと、気にも止めずゲーセンに行ったのでありました。

それはデジャブ

さてバクレイドは入ってないかとゲーセンの中を見て回る。 「バトルバクレイド入荷!」のはり紙はあるがそれらしきものは見あたらない、おいおい…。 それにしても、このゲーセンは何で今頃、しかもよりにもよって、あの「ステッガー1」なんか入れてるんだ? 面白いゲーセンだなぁ。 相変わらず線路が眩しいなぁ。 オプションが雷出してるなぁ。 どれ、久々にやってくとするか。 では、いつもの輝かしいAFEGAのロゴを…って、8ingってなんや!? …はっ、まさか…そんな、これが…!?!?
そう、私が怪作「ステッガー1」と思い込んでいたそのゲームこそが、我らがライジング/エイティングの新作「バトルバクレイド」だったのである。

…AAAAAAAOH!!!! <(♀o♀)>

「オプションが雷出してる」のはライトニングウルフでした。

ステッガー1999

つーわけで、グラフィックの印象はかなりのものでした(^_^;)。
よく見ると、ステッガー1に比べると描き込まれていると思うのですが、それでもぱっと見、ステッガー1のようなへぼっちい絵に見えてしまうのはなぜなのでしょう。 …基板がアレ(スプライトがよく消える。 まさか市販ソフトで「メカニカルブレイン」の悪夢を見ることになろうとは…(^_^;))とかいろいろ考えられますが、やはり原画の段階からまずかったのではないかと思います。 例えば、何という面か忘れたけど、その面の序盤に出て来る中ボスの飛行機が、本当に真上から見たような絵で、翼の上の小型砲台の形その他諸々を含めて、ステッガー1に出てきそうな冴えないデザインでした。 まあ本当のところは絵の専門家ではないのでよく分かりませんけど。
ちなみに、原画は故・ゲーメスト誌268号に載ってます。 …なんつーか、出来の●い専●●生が描いたような…言い過ぎか

冴えないと言えば、大型砲台の回転も冴えません。 バトルガレッガのドリーム砲台(1面ボスの大型砲台)のような滑らかさがありません。 ガレッガの基板は回転機能ないのにあんなに綺麗に回ってたのに。 今回も回転機能はないでしょうが、一体何があったのでしょうか。 滑らかな回転もバトルシリーズの大きな持ち味だと思っていたのですけど。

出来の良いステッガー1(褒めてます、いちおう)

グラフィックについてはステッガー1なんですが(くどい)、ゲームの方はさすがライジング/エイティングってなわけで、そこそこに楽しませてくれます…ってそこそこかい!(^o^;)/
難度はやや低めでしょうか。 中級に関しては何度かノーコンティニュークリアしました(中級でもスタッフロールあるよ)。 上級も中盤位までは易しいと思います(最後の方は知らない)。
しかしなんだろうなぁこの喉の引っ掛かりは。 超ムズと言われたガレッガに比べると適度に易しくて、またゲーム的なシビアも緩和されているようなのですが(特に中級)、本当にガレッガをただぬるくしただけで締りがない気もします。 あっしはガレッガはその余りのパズル性(?)ゆえあんまり好きではありませんが、あの緻密さこそが味なんだなと今になって再認識してしまった次第であります。 ガレッガをぬるくしただけってことですが、単に難度が下がっただけじゃなくて、敵の攻撃も中途半端にさがってます。 難度を下げたのはパズル性より壮快感を重視しようとしたからだと思うのですが(実際それはある程度成功してると思います)、敵の攻撃が中途半端にシビアなままなため、常々嫌なタイミングで弾を撃たれたりして、かなりストレスが溜ります。 俺は飛ばしたいのに四方から常にちまちま弾を撃たれる、うぐぉ〜。 ある意味しまりがないと言うか。 どう表現したらええやろなこの感情。 …クルマ乗ってて、渋滞のない広い道を見つけてラッキー…と思ったら、信号がたくさんあって、しかもなべてちょうど自分がくるのに合わせて赤になるのでげんなり、って例えはどうだろう(^_^;)?

オプションの尊厳

インストには「オプション切り換えによる戦略性云々」って書かれてるけど…。
オプションはボタンで6つのフォーメーションに切り換え出来ます(ガレッガのオプションと同じだね)。 でもあんまり意味を感じないような。 とりあえず中級を全クリするだけなら、フォーメーションのことは忘れて良いかと。 上級やハイスコア獲得となるとどうかは分かりませんけど。
オプション、今回は最大6つもつけることが出来ます。 しかし、ステッガー1なグラフィック(くどい)と、スプライトが消えることから、全然凄いと思えないところが辛いです。 それどころか、この(6つも付けられる)せいでスプライトが消えやすくなってるのかもと思うと、ゲームとしての意味の薄さもあいまって「あかんやろ」と思ってしまいます(^_^;)。

同様にため撃ちも、あまり深く考えずため撃ちをメインに使っていってもどうにかなる(あるいは楽)というか。 ノーマルショットとの使いわけの楽しさが欲しかったかも。 まあこれも上級では使い分けないと死ねるでしょう…多分。

カンストしてどうする©長田仙人

詰めの甘さを露呈するような事件を1つ。 何件かで発売後すぐにカンストしてもうたんやと(故・ゲーメスト誌No.269参照)。 別に永パでもなく、まじめに稼いでいてそうなったみたいなんですけど。 上限を見誤るとはどうしたんだライジング/エイティング(現在は上限の上がったUNLIMITED VERSIONが出回っています)?

そういえば今回、なぜかライジング(RIZING)の文字がどこにも見あたりません。 あるのはただ「エイティング」の文字のみ。 出来が出来だけに、つまらない邪推をしてしまいます(^_^;)。
本当は何か辛い事情があったようですけれども(詳しいことは分かりません)。 …え? 開発者の事情なんか、おきゃくさまには関係ないだろって? そうだね…。

音楽はいいぞ!

ステッガー1なグラフィック(くどい)とは全く対照的に、音楽は凄くいいです(^_^)。 久々にシューティングらしい音楽聴いたなぁ、主旋律がはっきりしていて、ノリが良くて、時に緊張が走ったり、時に血が燃えたり…。

かように素敵な音楽だったので、CD買っちゃいました。 同じ曲が2トラックずつ入っているのは余計なお世話だと思いました(一方は基板から直接とったバージョン?:ノイズ多し)。 ノイズの無い方(しかもステレオ)だけで十分だったのでは?
でもまあ、やっぱり音楽いいなぁ(^_^)。 マニュアルによると、クラシックとロックの融合を目指したとか。 港? の面と空中ボス、それにランキングのテーマが特に好き。 みんなもCDゲットだぜ! …と言いたいところなんだけれど、発売元(新声社)が潰れてしまったので、今では入手困難かも…

まとめ?

まとめると、ガレッガのようなパズル性を薄めて、爽快なゲームにしようとしたみたいだけど、中途半端にガレッガイズム(稼いで死んで稼いで死んで…パワーアップし過ぎ、連射し過ぎは死、みたいな(^_^;))が残っていたり、難度の下げ方も中途半端なために、爽快に遊ぶには変なストレスがたまる…という感じでしょうか(^_^;)。 今のままでは、爽快に徹した(?)+救助が楽しい「原始島2」の方が面白いなり(死)。

それでもまあ、爽快、というか、深く考えずに遊べてなおかつまあまあ楽しい、ということは言えると思います。 実際、今でもちょくちょく遊んでますし(^_^;)。 とりあえず、細かいことは忘れて、パワーアップじゃんじゃんして遊んでもよいかと思います。
ある意味、仕方ないのかなぁ…。

音楽は本当に素晴らしいので、運良くCDを見付けたらゲットしておきましょう。
グラフィックについては、これ以上はかわいそうなのでもう何も言いません…(^_^;)。


上級補足

面構成は、中級+2面(中級面クリア後登場)となっております。 中級と同じ面でも、敵の攻撃は微妙に激しくなっております…「微妙に」というところが何とも言えませんけど(^_^;)。 目立つのは、1面ボスと線路面ボスの弾幕がきつくなっていることくらいでしょうか。

故・ゲーメストによると、上級になると、ある程度ガレッガイズムが必要なようです…これも「ある程度」というのが中途半端というか…(^_^;;)。
ちなみに、あっしは今のところ、(上級は)5面ボスが最高記録です(次の面がボスラッシュのはず)。 特にオプション切り替えたり、稼いだりわざと死んだりパワーアップを抑えたり…はしませんでした。 まあ、これより先に行こうと思えばどうなるかは分かりませんけど…個人的あるいは作品的要因から、そこまでやりこもうという気になるかは…(^_^;;;) 友達程度の付き合いというか、あくまで爽快シューティングとして付き合うのなら(ビーバー的には)まあ…(^_^;;;;)。

自機はフレイムバイパーのつもり(お気に入り)
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