ノベルズ
〜ゲームセンターあらしR〜

2nd impact〜あらしへの道〜

(New:2000/1/27 Update:2000/1/31)
マニュアルの冒頭(強調着色はビーバー)。
ノベルズとはホラー・SF・ギャグ・ファンタジーといった
様々な内容が入った新しい形のサウンドノベルです。
4つの話し(原文ママ)をプレイしある一定の得点に達すると、
あの伝説の漫画「ゲームセンターあらし」の外伝がプレイできます。
あはははは、複数のシナリオが入ってるからノベルズ(複数形)? しかもそれが新しい形? 確かに新しいかもなぁ、何か進化の方向を間違ってる気もするけど、あはははは…「なめるなぁ!! ©ダンディJ」。 それにしても、「サウンドノベル」なんて言葉は「かまいたちの夜」で見たのが最初だけど(もしかすると「オトギリソウ」(漢字失念)の頃から既にあったかも)、これって普通に使ってもいいのね。
あと、この場合、「話し」の「し」って要ったっけ?
早くもあらし、いや嵐の予感…。

そんなこんなで、レッツ起動!
おお、オープニングムービーは結構いかすじゃないか。 4つのシナリオの背景と主要テキストが順に現れては消えていく。 そして最後に、我らが「ゲームセンターあらし」の背景とセリフの断片。 ああ、やっぱりあらしです! あらしが帰ってきたのです!! 涙する俺。 そして最後に、あらしの緊迫した顔のアップとともに、「銀河系の終わりだ…」のテキスト…。 現代に蘇ったあらしに、一体どんな闘いが待ちうけているのか…決して邪(よこしま)でない期待はますます広がります。 さあ、邪魔なシナリオ(失礼な…)はちゃっちゃと終わらせて、早くあらし君に会うぜよ!

ここで、あらしシナリオの封印を解く(あらしシナリオが遊べるようになる)ための条件を、もう少し詳しく説明しますね。
本作にはポイントという概念が存在します。 1つのお話の中でも、プレイヤーの選択によって異なるエンディングにたどり着くことがある(マルチエンディング)わけなんですが、その各エンディング到達時にポイントが貰えます(既に到達したことのあるエンディングでは貰えません)。 基本的に、よい(?)エンディングほど、ポイントは高いようです。
で、ポイントは例の4つのシナリオ毎に加算されていき…

の2つの条件を共に満たすと、あらしシナリオの封印が解かれるというわけです。 まあ、とりあえず、各シナリオでそこそこのエンディングを見て(1000ポイント獲得するだけなら、必ずしも最良のエンディングに達する必要はないと思います)、何か気に入ったシナリオがあれば、さまざまな選択肢を試してポイントを稼ぐ、って感じでプレイすればよいと思います。
それにしても、封印された状態のあらしシナリオの紹介画面ってば、
このシナリオは現在封印されています。 プレイ可能な規定ポイントに達するまでしばらくお待ち下さい。
だと。 何が「しばらくお待ち下さい」だよ(^_^;)。 なんか、無理矢理隠しているようにも見えてイヤ〜ン…。

そんなこんなでまあ、イヤイヤな気持ちと邪な期待を抱えながら始めた、あらし以外のシナリオでしたが、結論から先に言っちゃうと、結構普通でした。 つまんねーの。 いや、ある意味面白いんだけどね。 まあ、ビーバーはサウンドノベルといえば、「かまいたちの夜」(スーファミ版)と「To Heart」(Win版)しかやったことはないんですが(前者は本編と●パ●編と●●●の夜編は大体クリアした。後者は今後のページのネタに取っておく)…。 まあ、「かまの夜」(©VOW)…じゃなかった、かまいたちと比べて、図抜けてよいわけでもないけれども、まあいいんでないかいという感じでしょうか。 「ジャスティス」に至っては何回もやっちゃったし。 「あらし」がなくても十分かもとさえ思いました。

せっかくだから、各シナリオについても軽く触れておきましょう(ネタばれはないと思うモロ)。

「イーブルネット」(ホラー)
あるゲーム会社に魔王(?)が出現、次々と死んでゆく仲間達。 主人公達の行く先に待つものは生か死か。
まあ、普通のホラーものでしょう。 (シナリオ中のゲーム会社が)キャラデザに美大生をバイトで雇って経費削減しているようだという、主人公(美大生)のセリフに、妙な生々しさを感じる今日この頃、なんて。
「ジャスティス」(SF)
スペースコロニー建設の可否を確かめるため、宇宙船でしばらく暮らすことになった、主人公を含む15名。 その中に、異生物が3人、誰かと入れ替わって潜み、他の者の命も狙っているという…。 主人公に託された、1丁の銃。 込められた弾は、異生物の数だけ…。 彼に必要なものは、それは正しい判断(JUSTICE)だった…。
これははまったっす(^o^)
一番サウンドノベルっぽい(??)というか、謎解きっぽいかもしれないっす。 あと、登場人物の半透明な表現がちょっぴり「かまいたち」っぽいっす。
主人公の緊張や葛藤の描写がうまいと思います。 彼のその気持ちがプレイヤーにも伝わってくるようです。
異生物発見までのアプローチも何通りかあって、アプローチによっては意外な事実も分かったりして、とにかくいろんなアプローチを試したくなって、やりこんじゃいました。
振りかえると、全シナリオ中、一番得点を稼いでいました。 このテキストを書いてる時点で、30500ポイント出ております。 このシナリオだけで、第2の条件を余裕で満たしちゃってますね(^_^;)。
でも、まだ見逃している展開がある気がするんで、またやっちゃうかも(^_^)。
「野望のお笑い王国」(ギャグ)
お笑いのプロを目指す主人公のサクセスストーリーを、笑いのオブラードで包んでお送りします。
「ギャグシナリオ」ということで、メタストーリー(?)的な結末があったり、●●●との遭遇があったりしますが、全体としてはまあ普通(?)ではないかと。
しかしこのシナリオの最大飲み物は、実写取り込みの人々ではないかと。 いや、ギャグシナリオ&お笑いがテーマつーことで、ある意味強烈なのは分かるのですが、このゲームのそれはそれを上回る濃さささえある気がします(^_^;)。 実物を見てもらうのが一番いいのですが、良くも悪しくもインパクト大でしょう。
「イーブルネット」に続いて、このシナリオにも「ゲーム会社」ネタが出てきます。 何かあったのかビリケンソフト? あと、主人公が芸能人専門学校に入る話もあるんですが、ほとんど意味がないようです(と主人公が思った)。 深いなぁ…。
まいにちがすぷらった!」(ファンタジー)
一瞬、「まいにち」を「まいちち」と打ってしまった。 舞乳?
それはさておき、例のアニメ絵が不自由なやつです。 こうもりの子供を拾ってしまった女子大生(1年生)のハートフルストーリー。 「ファンタジー」といっても拳と魔法の世界というわけではなく、まあ世間一般的(?)な「ファンタジー」というか、故・藤子不二夫ファンタジーの「ファンタジー」に近いのではないかと思います。 舞台も現代の日本ということで。 まあ、冒頭部分は別の意味でも「ファンタジー」だったりしますが…。
その冒頭部分なんですが、ところで皆さん、もし某(なにがし)が、「僕は○○○(←適当なゲーム・アニメ・漫画等のギャルの名前を入れる)と結婚することにしたんだ」真顔で婚姻届を書きながら言ったらどうなさいますか? 普通、ヒキますよねぇ。 で、このシナリオの主人公(女子大生)ってのが、その位ファンタジーな娘だったりするわけでして。 なにしろ、アニメとかに出てくるような魔女に本気でなりたくて、それを実行に移すべく、今でも色々具体的な行動を続けているという…。 まぁ、その行動の一環がSF研究会入部ってのはかわいいけど(当人は本気らしい)。 冒頭部分では、彼女(女子大生)のそのファンタジーぶりを延々と綴ってくれます。 「惚れ薬の作り方とかも載ってたんだけど(中略)ドラゴンの爪なんてどうやって手に入れろって言うのよ。(中略)今だって、諦めてないよ。」云々。 ああもうごちそうさまゲプ。 このゲームにちなんで言えば、「俺はネオジオのCPU(秒間約1200万回転)を超えるべくコマ回し(炎のコマ)の特訓を続けているんだ、これでクソむつかしいSNK格闘1945PLUSの2周目も楽勝だぜ」と本気でコマ回しの特訓している人でもいいかもしんない。
まあ、その点を除けば、多分普通の女子大生のようで。 物語の方も、総じては、やはり普通でしょうか。 これ以上はネタばれになりそうなので触れませんが、まぁ、現実的な過程を得て、命の尊さを学んでいく、というお話でしょうか。 いやいいお話なんですけどね、カピカピ!
あとは、いい加減洗脳されそうな位に延々と続く、MSXのFM音源でも再現できそうなくらいチープ…あわわ、素朴なBGM。
後から分かったことなのですが、シナリオライターはシナリオ毎に別のようです。 参考までに。

エンディング(ゲームオーバー)後、得点が一定点数を超えるたびに現れる、ちょっぴり取って付けたような、あらしのムービー画面が、プレイヤーをせかします、「○○○○○POINT 突破!」。 いい加減、あらしに踊らされている気もしながらも、あらしならいいや、あらしのためならエンヤコラと、シナリオを進めていきました。

そして、遂に封印の解かれるときがやってきた!!
轟雷とともに棺桶の鎖が解かれる、厳かなムービー。
やっと、このときが来たか。
あの、あらしと再び逢える時が。
あらしよ、現代に蘇って何を感じ、何を成すのか。
ああ、戯言はもういい。
さあ、いくぞ…。


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