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(2007年6月15日開業)

シューティング ラブ。2007

ジャンル 縦画面縦シューティング
メディア 業務用(NAOMI)
メーカー セガ/トライアングルサービス
発売年 開発中
概要 「トゥエルブスタッグ」「トライジール」で、いろんな意味で一世を風靡(?)したトライアングルサービスの新作。 エクスジールとシューティング技能検定という、2つのゲームを収録。

ロケテレポート

前作「トライジール」はお気に入りのシューティングゲームの1つ。 基本的に非弾幕でやや高速弾主体で、しかしまったり遊べる良作です。 シューティングゲームは難しくて、弾だらけで辛気臭いと考えている向きには特にオススメしたいです(家庭用はドリームキャストと PS2 向けに発売)。

そんなトライジールを作ったトライアングルサービスの新作ロケテがあると知り、数日前プレイしてまいりました。

※注意! 以下のテキストはロケテ版について書いたものなので、製品版では変わる部分もあるかもしれません。

今回はなんと「エクスジール」と「シューティング技能検定」という2つのゲームが収録されており、ゲーム開始時にどちらかを選びます。

エクスジール

「エクスジール」は「普通のシューティングゲーム」(ゲーム画面の解説曰く)。
8方向レバー+3ボタンで、ボタンは左からショット(A)、ボム(B)、連射ショット(C)。
ゲーム開始時に、性能の異なる4つのUNIT(自機)から1つ選び出撃。
ショットは、Aボタンは1回押すと数発連射、一方Cボタンは押している間だけ連射(つまり押してすぐ離せば1、2発だけ撃てる)という、ケイブシューチックな仕様。 今回、機体と稼ぎ方によっては、この仕様を考慮する必要が出てくる予感。

前作の反省からか、ポリゴンモデルはポリゴン数の見直しが図られている(前作より多い)ように見受けられたものの、パワーアップアイテムもなく、ゲーム全体としては、トライジールよりボリューム感に乏しくなった気がします。 自機発進デモも、前作のような、ある意味凝ったものではなく、最後カメラアングルを変える(雷電III or IVの発進デモみたいな)とか、もうちょっと凝って欲しかったなぁとは思います。 「シューティング技能検定」との2本立てで、開発に十分力を割けなかったのかもしれません。
ただ、ゲーム自体はつまらないかといえばそうでもなく、少なくとも稼ぎは結構楽しめそうです。 しかもUNITごとに、異なる稼ぎ方がきちんと用意されているように見受けられました。 前作同様の、ある意味まったりした(?)プレイも、そこそこ楽しめそうです。

機体別に特徴を見ていくと、UNIT1は、前方に雑魚敵を貫通する溜め撃ちを出せます(A押しっ放しで溜め、離して発射)。 1発の溜め撃ちで敵を複数倒すと、倒した順に倍率が掛かり(最大16倍)、いかに1回の溜め撃ちで多くの敵を巻き込めるか(下方に続けて敵を出す中型機とかいかにもという感じ?)、ボス戦ならいかにたくさんの敵を巻き込んで止めを刺すか、等といった稼ぎになるかも知れません。
UNIT4は、みんな大好き(?)トゥエルブ機。 サイドアタックにバックファイアアタック、バリアももちろん装備。 今作では、サイドアタックかバックファイアアタックで敵を倒すと倍率が上がっていく(最大12倍)という、トゥエルブスタッグの仕様が復活。 倍率の低下がちと早い気もしますが、トゥエルブスタッグに近い稼ぎプレイが楽しるかも知れません。
UNIT3は溜め撃ち等もなく、連射ショットのみ(ただし威力大)で、ある意味癖がなく遊びやすい機体に感じましたが、稼ぎプレイも意外と面白く感じました。 UNIT3は敵との距離で倍率が決まる(近いほど高い。最大8倍)のですが、これがなかなか楽しい。 プレイを重ねつつ、敵の出現位置や攻撃パターンを覚え、さらに突っ込んだ稼ぎを楽しんでいけそうです ......誰ですが、オメガファイターとか言ってるのは(笑)。 MSXの同人シューティング(当時タケルで売られてた)でもこういうのがあって、面白かった記憶があります。 ボスの止めでかなり差が付く気がします。 僕は当面UNIT3でクリア&稼ぎにはまろうかと思っています。
UNIT2はUNIT1同様溜め撃ちできるのですが、こちらは前方を含む5方向に撃ちます。 貫通性はあるのですが、威力(貫通力?)はUNIT1に劣るようです。 今のところ、クリア重視にしろ、稼ぎ重視にしろ、ちょっと使い方に悩む機体です。

UNIT1、UNIT2の溜め撃ちの溜めは、レバーを振ることで早めることが出来ます。 UNIT3以外はレバー振りまくりのプレイになるかもしれません。 いい汗かけそう? ちなみにUNIT1、UNIT2の溜め撃ちは、最大まで溜めなくても撃てるので、実はのべつ振りまくる必要もないのかもしれません。

スコアは全体と、機体別にも記録されます。 アルカディア誌の機体別収録に期待したいところです(シャレではありません)。

ボスにはタイマーがあり、早く倒すほどボーナス点が多く入るっぽいです。 ただ、きちんと検証していませんが、ボスでの稼ぎは、まず出来るだけ高倍率で止めを刺すことを基本とし、その上で出来るだけ早く止めをさすという感じになるかもしれません。

自機およびボムの増加の方法は確認できませんでした(ちなみにボムは初期状態では2発しかありません)。 各々、何か条件があるのかもしれませんが、個人的には少なくともスコアエクステンドは入れて欲しいところです。 自機増加はもう間に合わないかもしれませんが。 「俺やめる」とか言って(INH社のシューティングラブ。DVD参照)。

シューティング技能検定

PS2版トライジールに収録されていたもののグレードアップバージョン。
1人プレイ、練習、2人プレイの3つのモードが選べます。 2人プレイも1コインで遊べるのが嬉しい。

PS2版同様、何かしらシューティングゲームに関係のありそうなミニゲームの集まりです。 「何かしら」というのは、ゲーム的なものはもちろん、それ以外のことでも「これは...(笑)」という要素もあるということです。 具体例を書いてしまうと面白くないので書けないのが歯がゆいところなのですが…ある形をした飛行物体が弾幕を張ってくるとか、光ってからどうとか。 「やりすごせ」も凄かったなぁ、全然「色気」ないけど(謎)。 とにかく、分かる人には「ニヤリ」とさせられるネタがいっぱい出てくるかと思います(笑)。
もちろん、愉快なネタに笑いつつも、ゲーム自体もちゃんと楽しるものになっています。 ただ、意外と体力使ったり(連打系のゲームがそこそこある)、神経使うものも多いので、各々が短い割に連続プレイはちと辛いかもしれません。

ときどき、画面右下に曲のタイトルと作曲者の名前が出てきます。 今回は少なくとも2名かかわっておられるようです。 いずれもファンですし、音楽にうるさい人も期待してよいかと思います。

1人用は、コンピュータによって用意される、いくつかのミニゲームを解いていきます。 どんなゲームが選ばれるかは、ある程度ランダムのようです。
最後にスコアとゲーマー年齢と多分それに応じた賛辞(?)が出ます。 店内平均も同時に表示されるのが面白いです。

練習では、全て(?)のミニゲームの中から5つを選んでプレイできます。 同じゲームを複数選ぶことも出来ます。

2人用は、基本的に1人用と同じで、同じゲームを2人同時プレイしていくことになりますが、ゲームによってはルールが微妙に変わったりします。
2人同時プレイが基本ですが、大局的には「協力」というより「対戦」を楽しむものとなっているように見受けられます。
プレイヤー機同士にも当たりがあり、当たるとかなり弾かれます。 これで相手を妨害することも出来るかもしれません。 もっとも、自爆する可能性もありますが。
相手に弾を撃ち込むとスコアを少し奪うことが出来、スコア面でも地味に(?)妨害することが出来るかもしれません。
2人プレイ専用のミニゲームもあり、ある瞬間に相手より早くボタンを押させるなど、より対戦要素の強いものがあります。
2人用は総じて、ティンクル、旋光等より、シューターとしての実力がより直接的に比較されそうな対戦になるように思われ、興味深いです。

ミニゲームについて少し。 「8bit」はミニゲームの体をなしていますが、残機が1つしかないことを除けば、やや古風な(そしてどこかで見たような)縦シューティングとして、結構楽しめました。 ファミコンチックな音楽(最近流行りなのかな)も燃えます。 右下に表示される作曲者も、知っていれば「おおっ!」とうなれるでしょう。 ビジュアルはともかく、こういうノリのシューティングがもっとあってもいいよなぁと思う今日この頃です。
空き缶拾いなミニゲーム、時々横から剛速球で飛んでくる空き缶には要注意。 まるでトライジール4面の隕石みたいよー。 あと空き缶拾い成功時のテキストに社長センスを感じます(笑)。

まとめ?

人のつきはまずまずっぽかったです。 その中でも特に「シューティング技能検定」は、一見さんと思しき方々が多くついて、仲間とわいわいプレイする光景がよく見られた気がします。 技能検定は、今の脳トレブームに乗った感もありますが、シューティングを題材とした、こうしたノリのゲームというのもよいかと思います。

「エクスジール」単体ではややボリューム不足に感じますが、技能検定と併せれば十分なボリュームかと思います。

「トライジール」に続き、今作も、マニアでない方や、かつてシューティングをプレイされた方にも、楽しんでいただけるのではないかと思います。 もちろん、ゲーマー達のやりこみにも十分応えられるのではないかと思います。

個人的にはもちろん、本稼動が楽しみです。
シューティング・ラブ。


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