V コマンドの怪

(New:1998/5/12)

先日、ベーマガ宛にゲームミュージックプログラムを出しましたが、その制作中に分かったことです。 知ってる人は余裕で知っているのでしょうが、ビーバーは、音楽とそのプログラムに関してはかなりの素人なので、今頃気が付いたという…(^_^;)。 でも興味深いことなので、「せっかくだから(©コンバット越前)」書き記しておきます。


件の音楽プログラム制作中、V コマンドを使って音量調節を試行錯誤していたのですが、音量を1増やしてもほとんど変化する様子がありませんでした。 そこで2増やすと、今度は大きくなりすぎるような気がするのです。

「木の精(©間抜作)かな? でも気になるなぁ…。」
というわけで、下のような実験プログラムを組んでみました。

    1000 _MUSIC
    1010 PLAY#2,"V10CCV11CCV12CC"
    1020 END

もし、MML の通りに音量が変化するなら、実行して出てくる音は、「どーどーどーどーどーどー」となるはずです。
いざ、演奏! …「どーどーどーどーどーどー
…だめだ、やっぱり V10 から V11 の音量変化が確かめられない!
※ごめんなさい。 この段落は WWW ブラウザによっては、わけが分からないかもしれません。 とにかく、音量が1違うだけでは音量変化がないような気がしたということです。

その後、いろいろ試してみたところ、どうも実際の音量は8段階しか設定できないらしいことが分かりました。 つまり、V コマンドによる音量指定は、偶数とそれより1大きい数とでは同じようなのです。 V10 とするのも V11 とするのも同じなわけです。

後日、GML で、Xi.さんのアドバイスにより、上記のことが事実であることが確認できました(ありがとうございました)。
氏はさらに、

  1. V コマンドによる音量指定は、OPLL の16段階の音量指定に対応していない
  2. 音色によって、同じ音量指定でも実際の音量に違いが出ることがある
  3. ゲームミュージックプログラムは根性!である
ことも教えてくれました。
1.については、必要なら V@ コマンドで微調整しようということでしょうか。 Y コマンドも可?
2.については、確かにバイオリン(@2)なんかは、V14(= V15:最大音量?)でもかなり小さかったと思います。 実際、件の作品は、バイオリンを V14 にした上で、他のチャンネルの音量を調節していきました。 エレクトリックピアノ1(@12)の音量はかなり大きくて、結局 V6(= V7)でバランスが取れたというところでしょうか。
3.については、まぁ、その通りですね。 今回は、Windows95のメディアプレーヤーの部分再生機能を活用し、元曲を耳にたこが出来るくらい聴きながら、メロディチェックなどをしていきました(一応、楽譜もあって、それも利用したのですが)。

というわけで、知らなかった人(ビーバー含む)は、V コマンドの使い方に注意しませう。

ビーバー、3年目の反省

かつて、故・MSX-FAN 誌の AV フォーラムに、「近江鉄道」という作品を載せていただきました。 この作品、線路のつなぎ目の音(MSX-MUSIC のスネア)は、少しずつ小さくなるよう MML を書いたのですが、最後の2回分について、音量の違いがほとんど感じられませんでした。 今の今迄、「気のせいだろう」と思っていたのですが、真実は上述のようなわけで、気のせいではなかったのです(実際にはまったく音量の違いがなかったわけで)。 反省…。

愛しのポコポコドラム

いや、何か好きなんですよ、ポコポコドラム。 それに、意識しなければ、割と普通に聴けると思いますし。

せっかくだから擬音で GO!


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